時オカにはメインクエストを無視できるバグ技がいくつも存在するが、その中でも特に強力なものは時の扉を開かずにマスターソードを入手するバグ技である。この技を使えば 3 つの精霊石と時の歌を入手せずにゲームを進めることができる。この技は Any% とバグ制限以外の全てのカテゴリのスピードランで使われている。
OneMakaron 氏考案のセットアップを使えば簡単に時の扉抜け用の角度がセットできる。剣あり、剣なし、どちらにも使うことができる。
まずセットアップを使ってすり抜け用の角度をセットし、Z 注目する。次に注目をした状態のままスティックを真下よりも少しだけ左方向に向かって軽く傾ける。スティックを倒す角度は A を押した時に左方向にサイドロールが発生するように調整する。A ボタンのアイコンがジャンプになっている場合はスティックを強く傾けすぎなので、少し傾きを弱める。正しいサイドロールを出すための実際のスティックの倒し方はコントローラやスティックによって変わってくる。コントローラによっては真下方向にスティックを倒すだけで正しいサイドロールが出ることもあるが、出ない場合は少し左方向にスティックを移動する必要がある。
ある程度慣れるまで別の場所でサイドロールの練習をすると良いだろう。スティックの位置によってあらゆる方向にサイドロールは発生するが、サイドロールの方向が少しでもずれると正しい方向に横っとびが出来ず、時の扉の角をすり抜けることができなくなってしまう。前方向に進まないサイドロールが出れば成功。
実際に扉抜けをするときはまずサイドロールをし、サイドロールの最中にスティックを左下に倒す。そしてサイドロールが終わる寸前に A を押すと後ろに向かって横っとびが発生する(正しい方向にサイドロールをしないと後方への横っとびは発生しない)。横っとびの入力フレームはシビアだが、練習すればすぐにタイミングをつかめるようになる。もしくは A ボタンを連打してもいいが、タイミングよくボタンを押す方法の方が安定させやすい。
別の場所でサイドロールを練習するならあわせて横っとびの練習をするのも良い。横っとびを練習する時は横っとびが普通の横方向ではなく、ほぼ真後ろ方向に向かって跳んでいることを確認すること。
サイドロールと横っとびができるようになったら、あとはジャンプ斬りで通路の中に戻るだけである。この時重要なのは横っとびの後にスティックをまっすぐ左方向に倒すことである。扉の中に入り込むにはこの入力をしないと横方向への移動距離が足りず、扉の側面で弾かれてしまったり、横っとび前にいた元の場所に戻されてしまうことがある。
通路の中に戻るジャンプ斬りのフレーム猶予は 2 フレームある。まず上で説明した通り、横っとびをしたら注目したままの状態でスティックをまっすぐ左方向に動かす。
ジャンプ斬りの 1 フレーム目はリンクが画面から消える最初のフレームである。このフレームでポーズを開いたらスティックを左に倒したままポーズを解除し、ポーズ解除のラグ発生中に B ボタンを連打してジャンプ斬りを発動させる。これで時の扉の中に入り込むことができる。
2 フレーム目は 1 フレーム目と同様リンクが画面から消えているのに加え、ポーズを開く時またはフレームを進めた時にリンクの声が聞こえるフレームである。1 フレーム目との違いは見た目で判断することもできるが、違いがわかりにくいのでリンクの声で判断するほうが簡単である。2 フレーム目を使う場合はスティックを倒す方向を左ではなく真上方向に動かす。あとは同様ににバッファを使って B を入力するかポーズ解除のラグ発生中に B を連打すれば扉の中に入り込むことができる。扉の中に入り込んだらあとは横っとびなどを使って普通にマスターソードへ向かえば良い。
時の扉抜けはバッファなしで行うことも可能である。ただし少なくともある程度慣れるまではジャンプ斬り前にポーズを使った方が良いだろう。ポーズを使えばジャンプ斬りの猶予フレームを 1 フレームから 2 フレームに増やせるためである。
まだバグ技に慣れていなければジャンプ斬りを成功させることよりもまず横っとびを使ってすり抜ける部分を完璧に、ないしある程度安定させられるように練習した方がよいだろう。正しいサイドロールを出すのは難しく、そして横っとびのタイミングも慣れるまではわかりにくいため、時の扉抜けで練習すべきはこのすり抜けをする部分だからである。すり抜けができるようになったらジャンプ斬りで戻る部分はそこまで難しくない。
RunnerGuy2489 氏の動画で詳しい時の扉抜けの解説を見ることができる。時の扉抜けに関して最も良い解説動画であると多くのプレイヤーから評価を受けている動画である。ただしこの動画では C 上を使って角度調整をしているが、Makaron 氏のセットアップを使う方が確実に正しい角度をセットできるので、これから練習する人は C 上ではなくセットアップを使った方が良いだろう。
このページ一番上にある Makaron 氏の角度セットアップは剣なし扉抜けにも使用可能。
時の扉抜けは、状況によっては剣なしで行わなくてはいけない時がある。剣なしの扉抜けは通常の扉抜けよりも少し複雑になる。まず、通常の時の扉抜けと同様に、時の扉の左側の壁に対して並行に立ち、バック宙をして C 上を押す。このバック宙は、リンクはただ立っているだけでも向いている角度がわずかに変わることがあるので、その角度を固定するために行う操作である。その後角度を調整し、\"Return\" の \"R\" の左側と、時の扉の一番右にある線の右端を合わせるようにする。角度は通常の扉抜けよりもシビアである。
次に異空間にすり抜ける。すり抜けのやり方は通常と同じで、サイドロールをした後横っとびをする。横っとびをしたら異空間に入る前に Z とスティックを離す。この後の操作だが、タイミングに関しては上の方法と似ていて、通常ジャンプ斬りをするタイミング(リンクが消える最初のフレーム)で Z を押す。この時剣ありの扉抜けとは視点が変わり、カメラが下方向を向くようになる。注目のタイミングが早すぎたり遅すぎたりすると異空間に落下してしまう。リンクがジャンプをする音が聞こえたらスティックを左に倒す。これで時の扉を抜けることができる。このジャンプは注目してから数フレーム後に発生する。ポーズバッファを使う場合はリンクの髪が見えるフレームでスティックを左に倒す。スティックを左に倒すフレーム猶予はかなり多く、多少ずれても成功する。
大人で時の扉抜けをする場合、3 つの方法がある。
巨人のナイフを使ってすり抜ける(ダイゴロン刀でも可)。巨人のナイフまたはダイゴロン刀が必要なのであまり使われる機会は多くないが、最も簡単かつ早い方法である。また、ホバーブーツも必要。
リコイルブーストを使う。一番よく使われる方法。マスターソード、盾、ホバーブーツが必要。
あやしいクスリ RBA で時の歌を入手する(時の歌を使う時は外から時の神殿に入る必要がある。光のプレリュードでワープするだけでは時の扉は開かない)。基本的にはこの方法が有用なのはビンゴかパズルレースのみ。
この方法を使う場合、ホバーブーツに加えてダイゴロン刀または巨人のナイフが必要。通常の扉抜けで使う隙間の方を見て、隙間に対し 45 度の角度に視点を調整し、剣で 3 連突き(Z + 上 + B で突き攻撃が発生)をする。角度が合っていれば 3 回目の突きですり抜けが発生する。すり抜け後右へ横っとびすれば時の扉の奥の通路に入ることができる。
大人でマスターソードの部屋から出る場合はセーブワープを使うか、柱の中に入って盾突きでリコイルブーストを発動する方法を必要がある。この方法を使う場合、子供でホバーブーツを取る必要がある。